「おやぁ?

ターゲットが2人揃ってるとはな〜」

十数人の男が幸大と明日香を囲む


「こいつら、永塚の部下だ。

見たことある…」

明日香が構える

「俺たちに何か用か?」

幸大が言う

「うちの四天王の相楽さんが弱さで1、2を争うお前ら2人を拉致って人質にしろ…ってよ。」


「つまり…私たちになら勝てるって言うの?」

「ああ。

実際にお前らリバータスは近藤によって壊滅させられただろ?」


「近藤?

誰だそれ?」


幸大が言う

「この前、私たちのアジトを襲って、あんたが助けてくれたあの男が近藤だよ。」

明日香が言う


「ああ、あのただの馬鹿力か。」

幸大が言う

「近藤さんをなめやがって…」


ピリリリリリリリリリ!!


幸大の携帯が鳴る


「もしもし?」

幸大が電話に出る


「…。」

幸大はしばらく無言だった


「…。

ふぅ…。」

幸大は一言も喋らずに携帯をしまった


「明日香。」

「なに?」


「今日はここまでバイクで来たのか?」

幸大が言う

「そうだけど?」


「こいつらは俺が倒すからバイクに乗せてほしい。」


「…。

仕方ないわね、良いよ。」



「何をごちゃごちゃと!

お前らは2人とも拉致られんだよ!!」


「ちょうど試したかった技がある。」

「お前ら、捕らえろ!!」


永塚の部下が襲いかかる