ハートフル・アーツ

「一時間目は来なかったね。」

ジニーが言う

「ん?

ああ、あの不良のことか。

まぁ、どうでもいいけどな。」

幸大が言う

「僕はアイツがなんだかイライラする。

性根が腐ってるようなヤツは特にな。」

クリスが言う

「カルシウムが足りないのではないか?」

休み時間で遊びに来てるなずなが言う


ガラッ!

教室のドアが勢いよく開かれた



「よぉ!!」

不良の男子が入ってきた

「…。」

クリスが冷めた眼で見る


「さっきの奴ら、本当に俺のクラスだったんだなぁ?」


不良はクラスたちの近くにやって来る


「俺は永塚、大志。

ここいらの不良や族でさえビビっちまう名前だぜ?」


永塚が言う



「そうか。

僕はクリストファー・アーバンスだ。」


「私はジェニファー・アーバンスだよ。」

「私は隣のクラスの朝霧なずなだ。」

「小鷹、幸大だ。」




「ふんっ。

貧弱そうな奴らだな?」

永塚が言う

「試してみるか?」

クリスが立ち上がる

「教室で暴れるなっての。

次の授業が始まるぞ。


なずなもそろそろ戻った方がいいだろ?」


幸大がその場を取り繕い不戦に終わった