深夜の港


「劉・華仙…ドコ?」

一人のスラッとした美しい女性がチャイナ服に身を包み小さな船から降りてくる

その周囲に数人の黒いスーツにサングラスの男たち



「誰だ!?」

港の警備員が言う

バキッ!

女性が警備員をハイキックで気絶させる


「劉・華仙…サガス。

コロスナ。

私ガコロス。」

女性が片言で告げる

「はい。

その劉・華仙と言う男はこの町にいるとの情報です。」

スーツの男性たちは日本人のようだ

「あの…このような老人をなぜ?」

男性の一人が言う


「ハッ!!」

ドウッ!!

女性は男性に触れずに手のひらを押し出す動作をすると男性が吹き飛んだ


「ダマレ。

サッサトサガセ。」

女性が言う


「あれが『気』かよ…

見えない攻撃、か。」

「『気』って言うからもっと光ったりするかと思ってたけど空気みたいなモノか…」


「あれでまだ16歳なんだろ?

見た目のルックスと言い強さと言い驚きだな…」



「あの…陸・春華(和名、リク・シュンカ)って何者なんだよ…」


男性たちはそう話ながら動き出した