「幸大君…

次の一撃は武神流真技、神槍。


流流しの類いでは流せない。


それでも受ける気はあるかい?」

幸明が言う

「ない、って言ったら?」

「手合わせは終了さ。」


「そうか。」

幸大が温泉に入ったまま体の力を抜く

「やめるかい?」

「まさか!


なら…超必殺技を見せてやる!!」

幸大が言う

「ほぉ…どんな技だい?」

幸明が面白そうに口元に笑みを浮かべるが眼は真剣になった


「武神流纏技…の真似だ。」


「真似?」

「ああ。

かかってこい、師匠!!」


「あはははは!!

君は大した自信家だ。

僕の弟子に相応しい。

これだから君の師匠は面白くてやめられないよ。

行くよ?


武神流真技…神槍!!」


幸明が今までにない勢いで幸大に殴りかかる



「武神流我術…纏・流流し!!」


ザァッ…

幸大は温泉の水を操り、動かし、右手に纏わせた


「天龍槍!」



ゴォッ!!

水の切っ先を持つ槍が放たれた