そんな風に言いながら、裏を返せばただ私が寂しいってことなんだけれど。 隆太の声を近くで聞くことができない。 隆太の笑顔をすぐそばで見ることができない。 隆太にふれて、抱きしめられて、キスをすることがすぐにはできない。 触れられないという寂しさが、嵩を増して高く高く積み上がっていく。 寂しさの壁が高くなればなるほど、その壁を乗り越えることが困難で辛い。