隆太と見上げた夜空は、離れているのに同じ月。 同じものを同じように綺麗だと思えるのは、とても幸せなことだと思う。 『明後日には、一度そっちに帰れるから。そしたら一番に逢いに行く』 優しい声が私を喜ばせてくれる。 『そしたら、今度は一緒に同じ月を見よう』 優しくかけられた言葉に、うれし涙が頬を濡らす。 「待っているね」 隆太と見上げている同じ月が、私たちを優しく包み込んでくれている気がした――――。