side 愛莉


相変わらず、鈍感な私の親友、莉架。

もう自覚したらどうなのかなぁ…自分が昔からスッゴイモテてるって。



まぁ、急に自覚し始めたら怖いけど。


さっきから、莉架への男子の熱い視線が気になる。でも、本人は全く気がついてないご様子。




「はぁー。あんた、どこまで鈍感なの!?さっきから莉架が男子の視線集めてるって気づかない!?」

「え?なんか付いてる?」


ホント、溜息でちゃう!もう出てるんだけど。笑


あまりの鈍感さに返す言葉が見つからず。

「…ま、いっか」

と、曖昧に返しておいた。