じっと見つめる僕を見て、堀川さんは話しはじめた。

「それ、本当?

気持ちは嬉しいけど、私はどうしたらいいの?」

彼女の白い肌に、みるみる赤みがさして行く。



「えっと…俺と、付き合って…?」


「それ、聞くの?
付き合ってもいい…けど」






僕はこの時、言葉で言い尽くせないほどの幸せを感じていた。

ただ、彼女の顔に差す少し暗い影と、複雑な表情を見抜けなかっただけ…