そんなとき、小さな池のほとりで、人影が見えた。

「助かった〜。俺の他にも人いたんだ…。」
道を聞こうと思ったが、その人の姿に目を奪われた。

月明かりに照らされた姿が、惹き付けられるほどに綺麗な女の子だった。


思わず見つめていると、目が合った。視線を感じたのか?

道を聞こう、そう思ったが、なぜか声をかけることが出来ず、ただただ見とれるだけだった。