翔太と美和ちゃんいい感じだから


そろそろ二人きりになりたかったんだろうな


てか俺らやっぱり邪魔だったじゃねーか


「あの、こ、こ、ここ左であ、あ、あのマンションに住んでます」


えーっと


「え?」


ちょっとまって


ここに俺の見慣れた高層マンションがありますけど


まさか同じマンション


「え、えっと先輩ありがとうございました」


「ハナちゃん実は俺もここに住んでるんだ」


「え?」


「いやーまさか同じマンションだとは・・・ハナちゃんは何階??」


「え、そ、そうなんですか・・えっと十五階です・・・」

「俺はいっこ上の階だよ」


「そうですか・・・」


「ま、エレベーターのろっか」


「は、はい」




エレベーターに乗ったのはいいものの

なんでこんな黙り込むんだ・・・


うう・・・



「親いる?」


「い、いないと思います。いつもかえりおそいので・・・で、でも兄がいます」


なんでそんな嫌そうな、悲しそうな顔してんの?

なんか無性にムカつく。

なんか怯えてるし・・・・


何考えてんだよ俺、

----ウィーン----

「で、では、き、き今日はありがとうございました。」


「おう、明日な」

「・・・」


----ドアが閉まります-----



え、

エレベーターが動いた瞬間

振り向いて泣きそうな顔してた・・・


このとき俺はまだ君がどれだけ崖っぷちに立ってるか知らなかった。