「な、んだ………こいつらは……」


「…虐殺天使……おいおい……こいつ等が来るのかよ…」


ガブリィとマルコは驚愕する。


目の前には天使とは思えない風貌の者達がいた。


不気味な仮面、爪具やクナイ、短剣を持ち、何一つ喋らず、構えていた。


白く、朝日に輝く天使の羽がさらに奴らを不気味にさせている。


「…知らない……あんなやつら天使であるはずが……」


「知らなくて当然だ。マーダーエンジェルズ(虐殺天使)は知らなくて当然だ。奴らに会って生きた奴はいないとされている。最強の悪魔ウルムガル・A・フォルと俺以外は…俺もつらかったがな。奴等は」


マルコは一旦言葉を切り、構えた。


「殺人衝動に駆られ、心を殆ど吸い込まれた天使と呼ぶにはあまりにも無慈悲すぎる天使だ!!」


奴等は一人ずつ、マルコ達に襲い掛かった。