「兄貴!?落ちてるよ?!」


風を切りながら降下している三人。


「まずい………非常事態発生……」


マルコがへへ…と苦笑する。


「両腕に人抱えてっからパンチ出せねぇや」


天界を覆うのは灼熱の結界。触れればたちまち燃やされる。


「兄貴ぃぃぃぃ!」


「仕方ねぇなぁ。これぐらいパンチで壊せるけど、今回はエン達に任せるか。頼むぜ!エン、シズク、グラン爺さん、フウカちゃん!!」


マルコのまわりにふわふわと赤、水色、土色、緑のオーラを放つ小人が現れる。


「任された!」


「ですー」


「爺、頑張るぞい」


「キャハハハ、フゥちゃんもー」


四人先に降下していった。


少しすると魔法陣が現れた。


「どこに落ちるかはわからないが、そっちの方が面白いな!」


マルコは魔法陣に突っ込んだ。