「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアア!!!!!」


跳び起きるガブリィ。


汗が滝のように流れ、髪が乱れ、息切れもしていた。


「…………やはり夢か」


時計を見る。


――2時30分。


まだ夜だ。


だが、あんな夢を見てすぐにはガブリィは眠れない。


「………奴は起きてるのか?」


こんな夢を見たのは奴のせいだ。


そして、セイレーン達がどうなったかを聞き出そう。


ガブリィはそう思いながら、髪を綺麗にし、服を着替え、部屋を出た。