「無視?ずいぶんなご身分のようで」

「あら皮肉?私、静かに死のうと思っているのだけど。他所でやってもらえない?」

会って数秒のヤツに、なぜ皮肉など言われなければならないのか。

いきなりすぎる出来事に、少々パニックになりながらも負けじと言い返した。

「ふぅん。言うね。名前は?」

「美風。美風舞。」