「舞さんは、段々と物事を忘れ、最終的には死に至ります」

淡々とした口調で話す医者。

なれてるんだろうか。

とても冷酷に見える。



「舞ぃぃ・・・舞ぃぃいぃ!」


やめて

呼ばないで。


私の名前、呼ばないで。




カラッ




「トーサン。その子が例の新人サン?」


急に扉があいた。

顔を出したのは、たぶん私と同い年の少年。


赤い髪と、透き通るような声

どこか深みを帯びた目が特徴的だった。


「こんにちは。俺は工藤恭介」

「・・・・」


なに、こいつ





馴れ馴れしい