最後の夜空

「僕、本気で厘が好きなんだよ?
なんでこたえてくれないの?
厘も僕が好きって……たくみが好きって
言ってよ!僕は……厘が欲しい。」

涙目で言ってくるたくみさんに、
私は戸惑った。私だってたくみさんが
好き。

「でも………」
「でもなに?僕だって男だよ?
そんなに頼りない?」

ついにたくみさんは涙をこぼした。