座ったまま、あたしをじっと見つめてくる真木。
「言っときますけど俺
好きでもない女の子守る為にこんなボコボコにされるほど、お人好しじゃないですよ?」
…真木…
なんか知らないけど泣きそうになる。
思わず顔を歪ませるあたしに真木はフッと笑うと
つかんでいたあたしの腕を引っ張った。
ポスッと、まるで導かれるようにして真木の胸におさまったあたし。
そんなあたしの身体を真木がギュッと抱き締める。
そして絞り出すような声で言った。
「…よかった、無事で」
「……ありがとな。守ってくれて」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…