「おっ、おい! いい加減はなせよ!!」 「…嫌です」 「はぁっ!?嫌って!!」 ジェットコースターの列に並んでからも、ずっとあたしの手を握ったまま離そうとしない真木。 「つーかノドかわいたなー」 パニックのあたしをよそに呑気な颯太。 「じゃぁ俺ら買ってきますよ」 真木はそう言うと 「っちょっと!」 あたしの手を引っ張り列から抜け出した。