生意気なKiss





「…それもセンパイの為?」



「そう」




もう何度目かも分からない、センパイに電話をかける。




…出ない…




センパイと付き合って半年以上経ったけど、こんなことは初めてで、どうしたらいいか分からない。



去年までだったら、センパイのクラスに押し掛けて、無理矢理にでも引っ張って誤解だって、何度も何度も説明することが出来るのに。





「…はぁ」






この距離がもどかしい。