生意気なKiss






もし、これで真木が怒ったら




まだあたしのこと好きでいてくれてるって…




わかるかもしれない。





「…爽月?まさか…」




冷たい京香の視線には気付かないフリ。





あたしは



賭けてみたい。





プルル…『センパイッ?』




まるでいつかみたいに、ワンコールで出た真木にドキッとする。




…よし。言うぞ。言ってやるぞ。





「…真木。あたし、合コンに行く!!!」




たっぷりの沈黙の後




『…は?

何言ってるんですか?』




真木から返ってきたのは、
そんな冷たい返事だった…




なんで



なんでそんな冷静なんだよ。





そこは




行くな!!




って言うところだろうがー!!!!






「大学の同期に誘われた!
そっちが遊んでるならコッチだって遊んでやるんだからな!!

あー人生初の合コン超!楽しみ!しかも相手はイケメン揃いのサッカー部!じゃ!!!」



『ちょっセンパ』




ガチャッ
ツーツーツー…









「…あんた本気で何やってんの?」




そう言う京香の声は



今までで一番、冷たかった…