生意気なKiss





「だから彼氏に直接聞けばよかったのに。
昨日の女誰?って」



「だってさー…」



部活終わりによったマックで、シェイク片手に呆れたように言う京香。




だって


真木のケータイに見知らぬ女が出て、彼女、なんて言われたって




…あたしはどっかで100%真木を信じてた。




真木が浮気なんかするはずないって、信じて疑ってなかった。





でも




「…昨日の電話でちょっと分かんなくなった」



「…分かんないなら聞くしかないでしょ。
まだかかってこないの?彼氏から電話」



「…うん」




さっきからウンともスンともいわないMyケータイ。




時間はもう22時半をすぎた。




「もうさっいいじゃん自分からかけなよ!

もともと爽月深く考えるの向いてないんだし!

猪突猛進でいつだって体当たりなのが、あんたの良いところでしょ!?」





…まだ三か月くらいの付き合いなのに




京香さん、よく分かってる。




「そうだな!!!」




それがあたしの良いところだ!!!