「センパイ!」
「え、真木?」
ボーッと歩いていると校門のところで呼び止められ思わず肩が跳ねた。
「待ってたの?先帰ってていいって言ったのに」
「早く帰っても暇だし」
そう言って当たり前のようにあたしの手を握る真木。
「それにセンパイに会いたかったから♪」
「……あっそ」
…こういう時、なんて反応すればいいのか未だに分からない。
なんとなく顔が赤くなってる気がして、それを隠すようにそっぽを向くと
「…センパイってツンデレですよね☆」
「ツン…!?」
なんだそれ!!
「断じて違う」
「ふーん?」
あたしを面白そうに見下ろしながらクスクス笑う真木。
…なんか物凄くバカにされてるように感じるんだけど。