生意気なKiss





「なんで…」




今日が誕生日なんて一言も言った覚えないのに。




「俺がセンパイの誕生日知らないわけないじゃないですか。

…なんて、ホントは愛海センパイが教えてくれたんですけど♪」




フッと微笑む真木。




「ほら、早くローソク消してください♪溶けますよ?」



「…え、あ、うん」





まだなんとなく夢心地のままローソクを吹き消すと





「18さいおめでとうございます♪」





一生に一度の、18さいの誕生日は





…忘れられない、誕生日になった。