「へぇ、じゃぁうまくいったんですね♪」



「あぁ…ほぼ奇跡だけどな」







昼休み。


屋上で真木と昼ご飯を食べながら工藤と結花がうまくいったことを話すと、真木は嬉しそうに口角をあげた。





「まぁそんなもんですよ恋愛なんて」




何がその人の心を動かすかなんてわからない。



そう言ってふっとあたしの肩を抱き、チュッと脳天にキスをおとす真木。





「っ!!!」





そんな突然の行動に、あたしは頭をおさえたままズザザッ!と後ずさりした。





「?
何をそんなに照れてるんですか?センパイかーわい♪」



「だっ…おっお前な!そっそーいうことは突然するな!!!」




心臓に悪いだろ!!!と叫ぶあたしに、真木はおかしそうにクスッと笑う。





「じゃー突然しなければいいんですよね?要するに♪」




「あ、あ?いや…」





とあたしが言葉に詰まっている間にも、年下とは思えない妖艶な瞳をした真木が、少しずつ距離を縮めてきて。





「…キスしていいですか?」




あたしの目を覗き込むようにしてそう聞いてきた。