「うーん…何着ていこうか」

で、デートじゃないにしろ、天下の南様のお隣を歩くのだ。オシャレくらいしなければいかんだろ、女子として。



部屋の中は洋服のジャングルだ。

こういうときは、村井家のファッションリーダー

「葵様あぁぁ!」

しばらくすると階段を上ってくる音がした。

「どうしたの?」


「ちょっと遊びに行くんですが何着たらいいですか?」

助けて下さい。


「一ノ瀬君とデートか。えっとねー…」


「デート!?」


「図星ね」

「デートとは違うか「このゆるめのTシャツと、この前買ったって言ってたショーパンで良いんじゃない?」ありがとう!」


さすが葵さん!


「と、このネックレス」


「何から何まで。どーも」


「いえいえ」