「「は?」」

南と坂本さんがきれいにハモった。


「マジかよ…」

南さんは考えるように俯いてしまった。そりゃね。同時に告白されるとね。




「無理よ。あなた可愛くないし、南くんと釣り合わないし」



……。



「んなの百も二百も五百も承知の上じゃあぁぁぁぁ!!!」

「なら…」

「でも好きだし!諦めるのも私らしくないし!当たって砕けろだもん!」


「じゃ、あなたは砕けました。終わり」




あ、泣きそう。今度こそ、やばい。




瞬きをしたら涙がこぼれた。ついでに思いでも走馬灯のように流れた。