「はぁ～…」

「何よそのため息。こっちの幸せまで逃げてくんですけど」

「ごめんなさい。いや、でもね？もうさ？ため息も吐きたくなりますよ」

「南様のことで？」

桃は何でもお見透視ですね。

「あのね。れんれんに相談したら『嫌よ嫌よも好きの内』って言われたんだよ」

「あのくそ教師以外と正論言ってんじゃない」

ん？くそ教師？聞き間違えかな？

「いい？あんたは特別可愛くもないし、スタイルも良くないし、性格も微妙だし、家だってお金持ちでもないしただの不良の溜まり場らしいし」

「うぐっ。何一つ否定できない」

「それに。妄想癖もってるし、モテるわけでもないし、可愛い仕草の一つもできないし、すぐドモるし、すぐ土下座するし」

「もういいんじゃないかな？ひよちゃんの心が泣いているよ？それに土下座は関係なくないかな？確かに私の土下座は安いけれども」


そんなに言わなくても、わかってるし。桃様とは月とスッポンの下にある石ころに付いたゴミぐらいの差だし。


自分で卑下しすぎじゃね？