俺が屋上に行くと、そこには、ハサミを持った数人の女がひよを囲んでいた。


どうやらひよの髪を切りたいらしい。

ホラーだな、ホラー映画に負けねぇくらいの。


「大丈夫か、おい?」

「あ、あれ?み、ミナミーノ…?」

「少なくとも俺は、お前が言うミナミーノではない」

今の状況分かってんのか?こいつ。

「み、南様っ…?!」

「あ?」

女達は真っ青な顔で口を開けていた。

さぁて。
どうしようか?とりあえず。


「お前等はこいつに何しようとしてたんだよ?」

見たら分かるが敢えて聞いてみた。


「な、なにって…!」



「何って、髪切ろうとしてたでしょ?」