「うそっ!」 あたしは思わず勢いよく立ちあがった。 その衝動で椅子が倒れて、大きい音が鳴ったけどみんな川口君に集中していて、誰も振り向かなかった。 「やったじゃん、夏音!」 「うんっ!」 あたしは一気にテンションが上がり、心臓の心拍数が上がってきた。 そして、ようやく川口君が教室に入ってきた。 それは一週間前と何一つ変わらず、いつもの笑顔だった。 よかった...