「やっとだぁ!」
あたしはそう言って、はさみを一旦離した。
緊張しすぎて肩が痛い。
「あれ?二人で一緒にゴールしないの?」
川口君はあたしをさみしそうな目で見つめた。
きゅん
きゅん
そんな子犬のような目で見ないで...///
期待しちゃうよ...
「あっやる!やるよぉ//」
あたしはもう一度はさみを持って、ゴールのところに立った。
途端に、ぶつかる肩。
川口君の洗剤の香りがする。
「っ/////////」
「はい、いくぞ。
ゴール!」
―ちょっきん
二人で一緒に最後を切った。
まるで共同作業のよう。

