あたしは後ろを向いて、川口君の席の方を見た。 「マジで夏輝、どしたんだろね」 「最近、不定期に休んでるよな」 「あれじゃね?こっそりバイトしてたりして。 前、金欠って言ってたしさぁ」 川口君の席の前でやり取りされてる会話。 あたしはそれを信じることにした。 川口君は、バイト。 嫌な方向には考えない。