「じゃ、行こか?」 川口君は優しい笑みをあたしに向けた。 その川口君のバックに夕日が差し込んで、すごく輝いて見えた。 ...かっこいい。 「うん!」 相変わらず、あたしは隣を歩けなくて。 川口君の後姿を見ていたいし、恥ずかしいから。 ちょこちょこと川口君の後ろを歩いた。 「なんで隣こないんだよ」 きゅん きゅん ... 「なっなんか、後ろ歩きたい病みたいな...」 「んだ、それ、ハハハッ」 苦しすぎる言い訳。 川口君は素直に信じた? それともあたしの気持ちに少しでも気づいてくれた?