「林、入ってこい。」
クラスがざわざわしたまま、開けられる扉。
興味無いのか、窓を向いたままのみくる以外は全員がそちらを向いた。
「林 千草 (はやし ちぐさ) です。
よろしくお願いします。」
そう言った男は、人懐っこそうな笑顔を教室に振りまいた。
「きゃああ--」
そこそこのイケメンが笑うからか、教室内の女子が少しざわつく。
「この声……」
そんな中、隣のみくるが初めて転校生に反応した。
教卓に目を向けた途端、顔をしかめたみくる。
「なんでこいつがいるのよ。」
どうやら知り合いらしい。
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