孤独だという彼女に、何を言えばいいのか俺にはわからない。 そもそも答えなんて、ないのかもしれない。 「那津は、私の過去を知ってしまった。 裏について知りすぎた。 だから、殺さなくてはいけないの。」 抗おうともがいている鈴波。 必死に光を探している、鈴波。 でも、何故だろう。 『殺さなくてはいけないの』 今の言葉には迷いがなかった。 「俺を殺そうとしているのか?」 「せめて、私の手で殺してあげる……」 鈴波は、引き金をひこうと力を込めた 瞬間のことだった。 「待って!!!」