「ね、潤………」 しばらく進み、ある程度距離が離れると、胡桃がか細い声を出す。 「私は………金で売られたんだね。 また、私は……買われた。」 前は、力強くでキングに買われた。 そして今回は、金で売られた。 「私の殺しの依頼を、誰かがした。 でも、それをキングが買うなんて……」 思わず、胡桃を抱きしめた。 こんなに弱い胡桃を、俺が守らなくちゃいけねぇのに。 なんで、守り切れなかった? 結局、胡桃はまた傷を負った。