「あんたは、もう行方不明のコが帰って来ないこと前提で話してるでしょ?
そっちが薄情じゃない。」
「前提、とか難しい言葉使うなよな。」
そうだった。
こいつ、バカだった。
「まあ、俺にしたら、どうでもいいぜ。
だって、幹部っつても下の2人は常に入れ替わってるようなものだろ?
歓迎もしねえし、関わりもしねえよ。」
本当に薄情なやつ。
「まあ、連絡くらいはするかも。」
「ちゃんと仕事用の携帯使えよ?
リレキっつたか?を消すのが面倒なんだとよ。」
それをライオンには言われたくない。
「プライベート用を使ったのはライオンでしょ?
普通、そんなミスはしないから。」
「そうだとも。俺は特別なんだ。普通じゃねえんだ。」

