「潤、不安になることないよ。 私も潤も、心は一つだから……大丈夫。」 情けねぇな…… 男のくせに、自分の女にここまで言わせちまうなんて。 「胡桃、出会ってくれてありがとうな。」 「どうしたの急に?」 「いや、何でもねぇけど……伝えたくなっただけだ。」 そのまま俺はソファーに沈む。 俺しか知らねぇ胡桃。 俺だけの体温、柔らかい唇、甘い声、綺麗なその姿…… 俺以外、誰も知らねぇし、これからも教えるつもりはない。 「なっ………胡桃……っ」 「ん……な、に?」