「イチャイチャする前に俺の話を聞け。」 りゅうが冷たい視線を投げかけてくるけど、私は潤から離れようとはしない。 「まあいいけどよ。 つまり、裏の騒ぎっていうのは……2回目の “あの日” だ。」 私にとって……りゅうにとって……最悪最低の悪夢の日。 「もう一度………起きるの?」 「そういうことになる。」 今でも、恐怖の記憶。 何よりも大切で、大好きな人を失った日を……忘れた日なんて一日だってない。 「だって……“あの日” は……!」 私は潤にしがみつく手に、力を込める。