ライオンの言いたいことはわかっている。 私は、ここに来ることを頑なに拒んでいたから。 「おめえ、あの日以来一度も来なかったのによ。」 「別に。」 「ったく……俺はともかく他の幹部は心配してたぜ?」 ライオンは例外なのね。 と、変に納得しながらも、幹部のみんなを思い出してみる。 幹部と言っても、7人しかいない。 それに、そのうち1人は行方不明だし……ね。 「わかった。心配かけてごめん。」 「俺に言われてもよお……」 うるさい男だ。 「幹部っていえば……明後日だな。」 「なにが?」