見上げれば、獣の目のように、熱く輝く潤の瞳。 ………彼と一つになりたい。 「胡桃。」 もう一度、優しく名前を呼んでくれる潤。 きっと、潤も私と同じことを望んでいる。 「俺に、胡桃の全部をくれねぇか?」 緊張を感じさせる、潤の低い言葉。 大丈夫だよ。 私は逃げないよ。 そばにいる。ここにいる。 だから、そんなに怯えないで。 「潤、全部あげる。私の心も体も……持って行って。」 あなたが望むなら、あなたのものにしてくれればいいんだ。 無理矢理、私の心を奪ったんだから、体も奪ってよ。