《潤side》



「…………なんか、気分変わるな。」




幹部任命式の翌日。


俺は、教室に入ろうとしていた。



昨日は、お互いに他人のふりをして、結局一言挨拶を交わしただけだった。



胡桃は、どう思っただろうか?




ガラガラ



「おはよー!潤。」


「慎か。」



真っ先に声をかけてきたのは、慎だ。



それを合図に視線が俺に集まる。


気持ち悪ぃ。



「みくる、おはよう」


「……………おはよう。」




胡桃は何かを考えているのか、反応が悪い。



というか、今思ったんだが……



闇の最強組織の幹部が、3人もこのクラスに集まってるんだな…