《潤side》
「………完了。」
目の前には既に見慣れた光景。
初めは、さすがにゾッとしたが……ここまでくると……もう慣れみたいなもんだ。
もともと、こういうのに適していたのかもしれない。
「………!」
ピリッとした痛みを感じ、腕を見る。
服にうっすらと滲む血。
少し切ってしまったようだ。
「もうすぐ……お前を救ってくれる。」
胡桃。
俺は、お前のために今、ここにいる。
『1人にしないで』
小さな体から発せられた、か細い望み。
「大丈夫……俺はお前を1人にはしねぇ。」
待ってろ。
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