私は……私の闇は、家族のことだけじゃないけれど、
あなたに救われた。
もしも……あなたが “あの日” のことを知った時。
あなたなら、私のそばにいてくれますか?
もう一度、私を光の世界へと連れて行ってくれますか……?
この……何もかも汚れきった体と心の私をもう一度、綺麗な世界に導いてくれますか……?
「胡桃。お前は俺にどうして欲しい?」
“胡桃” か。
久しぶりに聞いた、言葉。
あなたにして欲しいことなんて決まっている。
でも、それは……私が口に出していいことなの?
「迷うな。俺にだけでいい。わがまま、言ってみろ。」

