「っまさかおめぇは?!?!」
そして、何を思い出したか……松永は暴れ出した。
「お嬢!!!」
………え?
お嬢??
「うるさい。黙りなさい。」
あいを見ると、その目は殺気を帯びていた。
さっきまで松永組の屋敷前に張り込んだ時も殺気を一瞬出していた。
しかし、それとは比べ物にならない殺気。
「まさか、松永組が人体実験なんてしていたなんて。」
あいがそう言うが早いか、松永はいきなり、あいに土下座をした。
「も、申し訳ない。」
「謝罪なんていらない。もう手遅れよ。」
今まで見たことのないあいの表情。
冷たくて……人を見下すような瞳。

