Second Light




「『一組の男女に見られました。どうやらどちらかが裏世界の住人のようです。』」



まるで、たった今聞いたかのように、それを言った。



まずい。


この内容が他のやつに知られたら……!!



「松永組組長、松永 影 (まつなが かげ)だったな。」



唐突にあいが、喋り出した。


その声は、野太く荒い、さっきまでの変装用の声ではない。



「なんだ。そっちは女だったのか。」



松永影は、含み笑いであいを見る。




「どうせ、その部下の声を録音して、裏世界に流そうとでも思っているんだろうけど……」



あいは一体、何を考えているの?