「お前らは……暗殺者だな?
お前らのことは見ていたが、かなりやれるやつだな。」
部屋の机の横に立ってそいつはふっと笑った。
この屋敷を見る限り、人体実験を行えるくらいの敷地はありそうだ。
あの男が言ってたことは本物のようだ。
「面白いじゃねーか。
暗殺される理由なんて、いくらでも思いつくが……この状況では一つしか考えられねえな。」
そいつは、にやけ顏で、私を見つめ……あいを見つめる。
「さっき俺の駒が部下に殺された。
そのとき、俺の部下が奇妙なメールをよこした。」
こいつ。
極道の頭を名乗る限り、やはりそれは伊達じゃない。
まさかとは思っていたけど……気付かれているようだ。

