ああ、風が気持ちいい。 1時間くらい、ここで寝ててもいいかな。 わたしは校庭の声を聞きながら、そっと梯子に手をかけた。 上りきると仰向けに寝転がり、そっと目を閉じる。 そのまま眠りに吸い込まれ───── ようとしたとき。 ガチャ。 ドアが開く音がした。 足音からして2人分。 サボりかな。 だがわたしの考えは、早々に打ち砕かれた。