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『はぁっ、はぁはぁ…。ギリギリセーフ。』

なんとか始業式には間に合ったらしい。

『あ、君は…?』
と、声をかけたところに男の子はもういなかった。

しかし床に紙がおいてあり、

"ありがとうございました。"

と、書いてある。あの子が書いたことはすぐに分かった。
初対面であの子の字を始めて見たけどなんとなくあの子が書いたという自信があったのだ。

ーーまたあえるといいな♪ーーーー

「こらぁー!片瀬ーー!!なんでそんなところにいるんだぁーー!」

げっ、やばい。あいつとかかわるとろくなことがない……。

うん。走ろう。

そう思った私は全力で体育館に向けて走った。