ある日のこと。
私の住んでいる団地の5階から顔をのぞかせて、同じ制服を着ている男子が狭い道で鬼ごっこをしているのをぼーっと見ていた。
春風が私の髪をなびかせる。
新しい中学校生活に不安に思っていた。
(風にのって心が飛んでいけばいいのにー)
なぜこんなに不安におもっているのかというとー
小学校のとき、わたし(青葉 愛南)はいじめられていた。
わたしがいじめられた理由ー
私のいってた学校のクラスは荒れていた。
最初は春川菜々子と言う子がいじめられていた。
私はそのいじめを見ていられず、いじめをやめさせようとした。
しかし次は私がいじめられてしまった。
「空気よめないただのバカ」
「お前なんでいきてんの?」
「みてるとむかつく」
いろんな暴言が私の耳に入ってきていた。
しかし春川菜々子ちゃんは、放課後になると私の家にきて、
「ごめんね。とめれなくてごめんね。」といって泣いていた。
それが救いだったのにー
ある日とつぜん春川菜々子ちゃんが交通事故でしんだ。
そんな残酷なことがあってクラスのみんなは恐れていた。
とりつかれたらどうしようー
みんなが毎日恐れていた。
だから私へのいじめはなくなった。

引っ越してきた理由は、お父さんの転勤が理由だった。
お金は持ってるほうだが、また転勤するかもということで団地に住んだ。

私はかいだんをおりながら
(いじめがおきなきゃいいけど)
わたしはいじめられないようにするためにはと昨日の夜考えていた
やっぱり、目立たないこと。
気を使ってみんなと関わること。
いじめがあっても止めないこと。
(その三つをずっと続ければー)
私はすこしぼーっとしすぎたので、階段を一段飛ばしでおりていった。