翔にいちゃんは、内科の診察室に入ったら、早速、パソコン画面みてた。

「うん、真奈ちゃん、もう一回きくけど、本当に、体調悪くない?」
「うん?!大丈夫だよ?」
「めまいしたり、頭が痛いとか、そういうことない?」
「うん。。。」
「ちょっと、数値が低すぎるよ。検査項目追加して、来週、もう一回来てもらってからだね。」
「何かするの?(涙)」
「真奈ちゃん、まだ、泣かないよ。ホルモンの数値を調べてもらおうと思ったんだよ。思春期の女性はホルモンバランスが崩れやすいし、生理とかもどうかなって思ってね。さて、結果は来週になるけど、今日は、とりあえず、鉄剤、打っとこうかな。」って言って、奥に行って、看護師さんとはなしして戻ってきた。

「じゃ、真奈ちゃん、ベッドに横になって。」
「何するの?」
「うん、ちょっと貧血の治療するからさっ。はい、ベッドに寝てください。」って寝かされた。

看護師さんが点滴と注射を持ってきた。
「イヤだぁ(涙)」
「貧血がひどいから、鉄剤の注射をしようね。点滴はすぐ終わるし、点滴の横から、鉄剤は入れるから痛くないからね。」
「ううん、もう、注射したくない(泣)」
「イヤだね。泣いてもいいからね。ちょっと頑張るよ。はい、腕こっちに出して・・・はい、チクってするよ・・・よし、もう痛くないでしょ?」
「じゃ、横から、鉄剤入れるからね。」

点滴の横から大きな注射器で真っ黒い液体を入れてた。でも、痛くはなかったから安心した。

点滴は20分くらいで終わって、針も抜いてもらって、やっと帰れる。

「真奈ちゃん、来週の結果が出るまで、体育はお休みしてね。」
「えっ、なんで?」
「貧血だし、こんなんで運動したら、息切れしたり、頭痛がするはずだよ。」
「・・・涙・・・」
「それと、お薬にも貧血の薬を出すから、頑張って飲んでね。今夜は帰るから、また、帰ったら話しよう」